手術5日目(入院7日目)

少しづつ 自分で出来ることが増えてきました。

昨夕からベッドへの乗降、トイレ、廊下の杖歩行は一人でもOK。

今夕から自分で寝返りをうつこともOK。

それぞれ、リハビリの先生が動作をチェックしてからOKを出します。

この「寝返り」という普通の人には何でもない動作。
実は人工股関節を入れてすぐの患者には要注意の動作なのだそうです。

術後、術足がまだふらふらする状態の時に
ふとももが 内旋(内側に入り込むこと)すると
脱臼の危険性があるそうです。

仰向けに寝る時、足の間にバスタオルを巻いたものを挟むのは
その内旋を防ぐため。

横向きに寝返りする時も足の間にクッションを挟んで
ラッコのようになって、よっこらしょ〜と寝返ります。

私の場合は、大きな丸太ん棒が ごろりっと転がる感じになりますが(笑)

このクリニックでは、看護師さんもリハビリの先生も
口を酸っぱくして 内旋の危険性を仰いますので
うっかりが多い私でも流石に慎重になります。


今日は、リハビリ室で心温まる現場に遭遇しました。

ある方が術後の定期検診に来られたのですが、
リハビリの先生方が思わず「わぉ〜」と声を上げるほど
その方は明るくお綺麗になられたのだそうです。

手術前は足の痛みが激しく、一時はかなり思い詰めて
本当にお辛そうだったとか。
ところが今日は、明るい笑顔でさっそうと流行りの
ロングブーツを履いていらっしゃいました。
私も「え?あの方が元患者さん?」と聞いてしまったほどです。


「股関節の痛みというのは、人格を変えてしまうほど
本当に辛いもので、そして その痛みから解放されるだけで、
人は生まれ変わったように生き生きと明るくなるものなのですね〜」
と リハビリの先生は 感慨深く仰いました。